私たちの身近にあるインテリア雑貨。
大変馴染み深いものとなっていますが、その歴史について知っているという方は少ないでしょう。
そこで、ここではインテリア雑貨の歴史について紹介していきたいと思います。
インテリア雑貨の歴史は大変古く、誕生は古代エジプトの時代にまで遡ります。
こんなに古くから生活を物で飾るという習慣があったのです。
しかし、この頃のインテリア雑貨は、今のように一般市民全てが使用していた訳ではなく、一部の特権階級のみが権力を誇示するために用いていました。
物で飾るという観点から見ると、死者にかぶらせるお面もインテリア雑貨と言えるかもしれません。
古代ローマ帝国の時代になると、上流階級の一部の者たちは、お部屋に大理石張りのモザイクや漆喰塗りのフレスコの壁画などを飾っていきます。
家具もただの家具ではなく、象嵌や彫刻などがあしらわれたデザイン性の高いものが使われていたようです。
この頃にはもう一般市民の生活に必要最低限な道具などは備わっていたのですが、デザイン性を伴うようになるのはこれからもっと後の時代になります。
ルネッサンスの時代には、建築家が一つのステータスを得るようになり、みんなが競うように優れたデザイン構築を建てていきました。
それに伴い彫刻技術も目を見張るほどの進化を見せ、壁や天井に精緻な彫刻が施されるようになっていきました。
一般市民も住宅に暖炉を配し、家具を揃えるようになっていったので、この時代にインテリア文化の骨子が整ったと言えます。
時は流れバロックの時代になると、家具のデザイン性はさらに増していきます。
イタリア製の家具はステータスシンボルにもなり、ヴェネツィアではガラス工芸が発達し、そのガラス工芸品がインテリア雑貨として採り入れられていきました。
バロックに続くロココの時代は、インテリア雑貨のデザイン性、芸術性がさらに増し、より艶容なものに変わっていった時代です。
そして現在、インテリア雑貨は私たちの生活に欠かせないものとなっています。
皆が皆、おしゃれなものを集めようとしています。
これから先、インテリア雑貨がどのような変化を見せていくのか楽しみです。