お部屋の印象をガラッと変えるインテリア。
インテリアはデザインそのものの影響力も強いのですが、その色の影響力はもっと強いものです。
色の基礎知識を身につけることで、より良いインテリアを選ぶことができ、おしゃれな部屋にすることができるでしょう。
ここでは、色の基礎知識をお伝えしたいと思います。
■色相環
色相環とは、色相の総体を順序良く円環状に並べていったものです。
インテリアコーディネートをする上で、この色相環の配置が大変重要になってきます。
■色の3属性
色相・明度・彩度を総称して色の3属性と呼びます。
色の3属性はすべて数値で表すことができ、色彩学では色の3属性を基に色を分類、整理しています。
・色相
色の違いを表すのが色相です。
赤、黄、緑、青の4つの色が基本で、さらに赤と黄、黄と緑、緑と青、青と赤が混じったものがあります。
・明度
読んで字のごとく、色の明るさ・暗さを表すのが明度です。
明度は純粋に明るさ、暗さだけを対象とし、明るい色は「明度が高い」、暗い色は「明度が低い」と表現します。
・彩度
色の鮮やかさの度合いを表すのが彩度です。
高い、低いで表現し、彩度が高くなるにつれて色が濃くなり、彩度が低くなるにつれて色が薄れていきます。
■色の組み合わせ基本パターン
色の3属性が理解できたら、次は色の組み合わせを考えていきます。
・同系色
同じ色相で明度や彩度の違う色を組み合わせるパターンです。
同系色の組み合わせは基本中の基本なので、誰でも簡単にまとめることができます。
ただ、簡単にできるので単調になりやすいです。
単調にならないために、クッションカバーなどのファブリックに反対色や類似色を少し採り入れることで、いい具合のアクセントになります。
・反対色
色相環で向かい合っている反対色のインテリアを組み合わせます。
お互いの色が相手を引き立てる配色ですので、鮮やかな雰囲気のお部屋になります。
刺激的になりそうな場合は、彩度や明度を下げてください。
そうすることで、落ち着かせることができます。
・同一トーン
色の持つ調子のことをトーンと言うのですが、純色のビビッドなトーンは色相が違ってもトーンが同じであればまとめやすいです。
クッションをたくさん置きたいという方は、クッションカバーを同一トーンでまとめてください。
色どうしがぶつかり合わず、トーンの持つイメージが強調されるでしょう。
少しではありますが、色の基礎知識をご紹介いたしました。
どうぞインテリア選びの参考にされ、おしゃれなお部屋を作り上げてください。